こんにちは、のりこ鍼灸院です。

今回は少し日にちの経った顔面神経麻痺の治療例です。

顔面神経麻痺は適切な治療を受けていても20%の患者さんに後遺症が残ると言われています。

残った違和感の改善のため発症1か月以内の鍼灸をおすすめしています。

早期の鍼灸で良くなる方はたくさんいます。以前ブログに載せた患者さんも1か月以内でした。

そのときのブログ → 顔面神経麻痺の治療例

 

今回は発症から8か月の治療例です。

40代女性。妊娠9か月のとき右側の顔面神経麻痺(ベル麻痺)を発症。

治療は4か月間の服薬のみ。病院では90%完治と言われ治療は終了。

しかし、頬からあごにかけてひきつり感がある。口元と目の周りがピクピク動く。

発症から8か月経ち、残った違和感を治すため、ネット検索にて当院を見つけ来てくれました。

 

90%完治の診断を受けているだけあって、パッと見た違和感はありません。

ですが、頬を膨らませてもらうと右頬の膨らみが甘く、全開のイーができない様子。

また、目元とまぶたは常にピクピクと小刻みに動いていました。

 

治療は週に1回。鍼とお灸で対応。

2回目、あまり変化はなく鍼通電を行いました。

4回目、右頬の動きはだいぶ良くなった。目の周りのピクピクに変化なし。

5回目、耳鍼を追加。少しピクピクが減った。右頬はだいぶ良い。

7回目、目元のピクピクましになった。まぶたのピクピク多い。全体的には良くなっている。

8回目、目元のピクピクはほとんどなくなった。まぶたのピクピクは1日何回もあるが常時ではなくなった。

 

「右頬は99%治った」と治療経過にとても喜んでくれています。

100%に近づくためもうしばらく通ってくれるようです。

 

当院では急性期(1か月以内)に通電はしていません。今回は8ヶ月経っているので通電をしました。

また、目の周りのピクピク(けいれん)対策として耳鍼を行いました。

顔面神経麻痺と鍼灸の相性は良いですが、適切な施術を適宜加えることで改善の可能性を広げることができると思っています。

 

発症したばかりで戸惑っている方、後遺症で悩んでいる方、ご相談ください。

ご予約お待ちしております。

 

 

ヘソ天の2匹