こんにちは、のりこ鍼灸院です。
今日は帯状疱疹についてです。
帯状疱疹は、水疱瘡と同じヘルペスウィルス「水痘帯状疱疹ウィルス」が原因で、皮膚に湿疹と水疱が出ます。
《背中から脇腹にかけて水疱が出る》のが一番多いですが、
《肩から指先にかけて》《頭部》など、症状の出る場所は様々。どれも神経に沿って出るのが特徴です。
わたしの知っている中で、お尻の割れ目に水疱ができて、座るたびに激痛が走る、という方もいました。
そう、多くの方が強い痛みを伴うんです。
やっかいなことに、この病気、帯状疱疹だと自覚するまでに時間がかかります。
ピリピリとした痛みを感じるようになる → そこに湿疹ができ、痛みが強くなってくる → 水疱出現
これがよくある発症パターンです。
ピリピリから水疱出現まで1週間くらいかかる方が多いです。
その間、痛みは強くなるばかり。眠れないほどの痛みを感じる方もいます。
そして水疱が出現し、ようやく帯状疱疹だと気づきます。
帯状疱疹に特化した抗ウィルス薬があるので、病院で治療を始めると2週間ほどで痛みの治まる方が多いと思います。
ですが一定数、後遺症が残る方がいます。
それが帯状疱疹後神経痛といわれるものです。
辛いことに、痛みがそのまま残ってしまうのです。
数十年に渡って痛みに耐えているという方もいます。
痛みが治まらない、病院ではもうできることはないと言われてしまった、他に何か治療法はないか、で鍼灸院に来られる方が多いです。
後遺症になって日が浅いという状況でしたら、鍼灸治療はとても有効ですよ!完治も可能です。
発症して数年経っているという場合でも、治療で痛みが緩和された!という方がたくさんいます。
帯状疱疹後神経痛でお悩みの方は、あきらめずにぜひ鍼灸を試して欲しいと思います。
後遺症になってから鍼灸院を訪れる方が多いですが、異変を感じてすぐに治療を受けていただくことをおすすめします。
帯状疱疹は新たに感染するものではなく、体内に潜んでいた水痘帯状疱疹ウィルスが再活性化してなるものです。
なぜ再活性化するかというと、免疫力の低下です。
ストレスだったり、蓄積された疲労だったり。季節の変わり目や、妊娠中に発症される方も多いです。
鍼灸治療は免疫力UPが見込めます。また当院では帯状疱疹に対応した鍼施術があります。
ピリピリと異変を感じて、すぐ鍼治療を受けると、発症が軽く治まった!という方が多いんです。
お一人、治療例をご紹介します。
こちらの方は当院へ定期的に通っておられる方です。
50代、女性。
「湿疹があるんですよ、とてもかゆくって。」
確認すると、背中・脇腹の広範囲に湿疹ができていました。
帯状疱疹の場合、痛みを感じる場合が多く、かゆみは少ないです。
こちらの患者さまは、湿疹の範囲が広くかゆみもあるため、よくある普通の湿疹だと思っていたようです。
でも湿疹の出方が、広範囲とはいえ、背中から脇腹にかけて帯状にも見える、、、
ということで、この患者さまへの通常の鍼 + 帯状疱疹に対応した鍼 を施術しました。
その日の体調・症状全てに対応できるのが、鍼灸の良いところです(^^)
そして2週間後、再びご来院いただいたとき、
「やっぱり帯状疱疹でした!!」
と。やっぱり!
前回の鍼灸治療の数日後にピリピリとした痛みを感じ、水疱が出たそうです。
その場所を確認すると、、、
出た水疱の数は数個。痛みもピリピリまで。ズキズキとした痛みを感じることはなかったそうです。
これは帯状疱疹の症状としてはとても軽いです。
この患者さまのご親族が過去に帯状疱疹になったことがあるようで、そのときのひどい症状とご自身のを比べて、同じ帯状疱疹ですか!?と驚いておられました。
初期に鍼灸治療を行ったことで症状を抑えることができたのだと思います。
もちろん、病院での治療も有効です。ですが、初期の場合だと、帯状疱疹と診断されないときがあります。
診断されないと治療に進めません。
水疱が出たらまた来てください、と言われることも。
水疱が出るころには痛みも強くなっていきますので、症状の進行を待たずに、ぜひ鍼灸治療を受けに来てください。
帯状疱疹後神経痛でお悩みの方もぜひお試しを。
ご予約お待ちしています!